食品スーパーマーケット月別動向

食品スーパーマーケット月別動向

2021年11月の実績

既存店総売上高前年同月比
98.5%(3ヵ月ぶりマイナス)

3団体加盟270社による販売統計調査における、2021年11月の総売上高前年同月比(既存店ベース)は98.5%となり、3ヵ月ぶりに前年同月比でマイナスとなりました。2019年11月との比較(参考値)では101.9%とプラスになっています。11月上旬は気温が高く、鍋物商材など季節商材が不振でした。中旬以降は平年並みで推移した地域が多く、動きがよくなりました。感染状況の落ち着いた状況が続いており、家庭内食品消費需要にやや減少傾向がみせ、買い上げ点数の減少を指摘するコメントが多くみられました。一方で前前年比はプラスであり、巣ごもり需要は引き続き堅調に推移しています。青果相場は月後半から安定しましたが、水産品、畜産品が相場高となっているほか、食品価格の上昇が続いています。惣菜カテゴリーは、夕方以降の販売が好調となったほか、小規模イベントの再開や家飲み需要を背景に堅調に推移しました。非食品は衛生用品を中心に反動減が続いています。

売上高DI、収益DI
ともにマイナス幅を拡大

経営動向調査では、売上高DI、収益DIともに前月からマイナス幅を拡大しました。内食需要の減少による買上点数減が見られた影響を受けました。畜産相場や水産相場の高値傾向により生鮮品仕入原価DIが11.4、原材料価格高騰による値上げにより食品仕入原価DIは14.8といずれも二桁プラス域で高止まりしています。一方で販売価格は横ばい、客単価DIはマイナス域で推移しており、収益DIを圧迫しています。

景気判断DIは現状・見通し
ともに小幅な悪化

スーパーマーケットの中核店舗を対象とした景況感調査では、11月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から-1.3の40.4、見通し判断は前月から-2.3の35.4となり、ともに前月から小幅な悪化をみせました。

食品スーパーマーケット動向資料(2021年11月)PDF

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